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VOL.010
『モーツァルト!』について…
2007-11-9 21:30
プライベートページを久しぶりに更新します。
今の僕は、今月の19日から開幕する舞台『モーツァルト!』の稽古と、21日に発売のマキシシングル『終らないクリスマス』のプロモーションとの2つを平行して行なっています。

先ずは、昨日通し稽古を終えたばかりの『モーツァルト!』について・・・
今回で三度目の公演となる僕のミュージカルデビュー作。僕がシンガーソングライターでデビューした翌年、19歳のときの舞台。
当時は自信も相当あったと思います。恐れることもなく、目の前にある音楽やダンスそして役になることなど 純粋に取り組んでいましたし、自己と重なる音楽家の一生を表現しようと夢中でした。しかし三度目の再演。
この5年間の経験がさらに僕を新たな挑戦に導いています。気持ちを届けるには歌は最良な表現手段だと思います。しかし、案外、演じていて一貫した気持ちの整理がつき辛いところもあります。一人で創る音楽とは違い大勢から成るアンサンブルとしての考え方で構築する必要があり、そして語りの要素やシンプルに感情や気持ちを届けるテクニックが 必要です。

舞台上で歌を歌いながら、(その声の出し方、歌い方も確認する)感情を出し切って役でも生きて行く。まるで理性と感性のぶつかりあいです。歌は最適な表現手段だと思いますが、やはり役を生きるとしたら、歌のない芝居の方が集中できます。途切れないように歌と芝居と感情を繋ぎ止めるのは至難の業です。抱負は、答えのないミュージカルの魅力を探ることと、真っ向から役を演じることです。

以前、演じることは嘘をつくのと同じだと仰っていた俳優さんがいました。嘘をつくのはとても難しいです。なぜなら僕の場合、複雑な感情が入り交じっていて、それが本来の自分であったり、そのときのテンションであったりするからです。それ一切を排除して、嘘をつく即ち演じることに留め役を生きられたら、相当面白いでしょうね。この役をそう生きられたらと思っていますが、まだちょっと早いかな。
このヴォルフガングという人物に感情移入してしまう僕は、それこそ『影を逃れて』を歌うとき、自分に投影させているのです。震える肉声さえも役と自分の境界線を隔てた2つの声のひずみでもあり、2つが接近して演じようとすれば離れていき、また感情移入することで交わったりする。これがデビュー作『モーツァルト!』を演じている今の僕の本当の気持ちです。

<<『終らないクリスマス』について・・・へ続く。