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VOL.010-2
『終らないクリスマス』について…
2007-11-10 21:40
大丸と松坂屋という2つのデパートが共同プロデュースするクリスマスソング、それが『終らないクリスマス』です。

今年に入ってからの依頼でした。急ピッチで動き始めたこのOWAKURIプロジェクト、僕にとって去年1月のベストアルバムのリリース振り となります。
そのせいもあって力が入りました。サウンドプロデューサーに斎藤ノブさん。アレンジャーにミッキー吉野さん。作曲は原田真二さん。 この3人で制作する現場は今までにない空気が漂い、これぞプロの仕事といった感じがして、スタジオワークもレコーディングとヴォーカル録り、TD、マスタリングまで入れて4日間で完パケ。悩まず即決。確かなプレイと的確な判断で、みるみるうちに音楽が完成しました。

そこにはノブさん曰く「これはガキのうたじゃないんだ」というほど、大人なミディアムバラードに仕上がっています。
僕はこの曲を箱根にある山のホテルで書きました。
都会の喧噪から逃れたはずなのに静かな興奮が体中に広がっていました。もちろんプレッシャーも感じていましたが、押しつぶされている余裕はありませんでした。
3日後にはスタジオでこの曲に仮歌を入れることに なっていたからです。
ホテルの窓から月が芦ノ湖の水面に映ったのを2度見て、朝日が山に登ったのを2度見ました。そして、寝不足で眠たい目をこすりながら東京へと戻る車中、気持ちはハイテンション。
僕はこんな気持ちでこの曲を書いていました。
「クリスマスは何だか苦手。クリスマスを過信した歌を書きたくない。2007年の今、色んな人がリアルに聞けるクリスマスソング。自分が苦手なクリスマスに(自分らしさ)を放つ曲を書きたい・・・。

ストーリーはこうなった。恋に心が痛むとき。
それは恋人がいる人だけではない。 まだ見ぬ運命の恋人や或は片想いの相手がいる人、わけあって別れた けれどやっぱり好きという人、倦怠期の人。いろいろな恋に私たちの胸は疼いている、そんな今年の冬。
女性の姿を思い浮かべながら書いていきます。それは この歌詞の主人公でもあります。そして彼女はとても忙しく働いています。恋人はいません。だけど好きな人がいます。想いを伝えることがなかなか できません。しかし、そんな今の自分が好きです。あとちょっとの勇気を出して、告白することもできますが、それをしないのは恋を諦めているからではありません。
例え相手がまだ見ぬ恋人であったとしても、クリスマスを一人過ごしているからといって、恋しさを忘れたくない。誰かを愛する気持ちは願い事が一つだけ叶うとしたら何を望むかに託されます。愛する人が側にいてくれる だけでいいと言い切れるほど、彼女はいくつもの辛い経験をして、命の尊さを知り、人間の心理を見抜く知恵を持っています。
ポジティブでいられるのは、精神が強いからです。その強さの裏には少女のような清らかさとかわいらしさが光っています。女性が理想と思えるような女性とは、大人でありながらも少女のような 面を持っている。

男と女はある境界線を隔てて、それぞれの感じる切なさや恋しい思いをクリスマスに重ねていきます。幸せの境界線。そして夜明けの地球は訪れます。
丸い地球に次々と朝日が昇り、世界中で愛を伝え合う人たち。幸せが続いて欲しい。そう願ったときにはじまるクリスマスは、戦争まで停戦になる。 幸せが終らないクリスマス。」
この歌を聞いた人みんなが幸せになってくれたらいいな という思いで書きました。

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